CHT Security、上半期売上高・利益ともに過去最高を更新、EPS 6.16台湾ドルを記録 — 企業のAIガバナンス需要に応える新製品「AI Archway」を投入
CHT Security(TWSE: 7765)は本日、2026年上半期の未監査財務成績(自結損益)を発表いたしました。6月の単月連結売上高は1億8,800万台湾ドルに達し、前月比(MoM)26%増、前年同月比(YoY)6%増となりました。上半期の累計売上高は11億8,200万台湾ドル(前年同期比21%増)、税後当期純利益は2億5,100万台湾ドル(前年同期比13%増)となり、1株当たり利益(EPS)は6.16台湾ドルを達成いたしました。
今期は、ネットワークセキュリティやSOC(Security Operations Center)監視サービスをはじめとするストック型収益(リカーリングレベニュー)ビジネスが堅調に推移したことに加え、AI技術の急速な進化が主な成長原動力となりました。企業におけるエクスポージャー管理(曝露管理)の重要性が高まったことで、ペネトレーションテストやレッドチーム演習などのセキュリティ診断サービスに対する需要が急増しました。さらに、企業のAIガバナンスへの関心の高まりを受け、AI管理・リスクマネジメントにおける堅固な需要に応える自社開発ソリューション「AI Archway」を市場に投入したことが奏功し、売上高・利益ともに過去最高を更新いたしました。
CHT Securityは、現在の高度なAIモデルの多くが脆弱性の検出能力を備え、さらには脆弱性を悪用した攻撃まで自動実行できる点に言及しました。この現実は、企業に対して自社の脆弱性エクスポージャー管理の加速を促しています。攻撃者(スレットアクター)に先んじるため、多くの企業が専門のセキュリティ事業者へ脆弱性の洗い出しとセキュリティホールの補修を依頼しており、これに伴いペネトレーションテストやレッドチーム演習の需要が大幅に拡大しています。
また、AI技術およびそのアプリケーションが産業界へ普及するにつれ、AIガバナンスは経営上の最重要課題となっています。CHT Securityはこれに対応し、独自開発したガバナンスプラットフォーム「AI Archway」をリリースしました。本製品は、PCにインストールするブラウザ拡張機能やエンドポイントエージェントと、AIセキュリティゲートウェイ制御を組み合わせることでAIガバナンスシステムを構築し、機密データの外部流出を防止します。
本プラットフォームは、外部のパブリックAIサービスを利用する際、データを事前に「トークン化(匿名化/仮名化)」して送信し、レスポンス受領後に「逆トークン化」を行って元の業務プロセスへ戻す処理をシームレスに実行します。さらに、外部LLMからの有害な応答をフィルタリングするリアルタイム・ガードレール機能、トークン消費量の制御、プロンプトインジェクションやジェイルブレイク(脱獄)による回避攻撃の防止機能を備えています。直感的な管理ダッシュボードを通じて、企業はAI利用におけるコンプライアンス遵守状況や運用リスクをリアルタイムに把握できます。
CHT Securityの総経理(General Manager)であるJeff Hungは次のように述べています。
「AI Archwayは、いわば空港の保安検査システムのようなものです。渡航自体は推奨・促進しつつも、出国時の危険物持ち込みや入国時の動植物によるバイオセキュリティリスクを確実に検知・遮断します。このような管理アーキテクチャがあって初めて、業務効率化と強固なセキュリティの両立が可能になります。AI Archwayの目的は、企業が安心・安全にAIを導入できるよう支援することであり、そのために『可視性(Visibility)』『防御性(Defensibility)』『自社コンテキストの理解(Contextual Awareness)』『統制可能性(Governability)』という4つのコア能力を実装しています」
企業はダッシュボードを通じて、社内におけるAIの利用状況を完全に把握し、未承認の「シャドーAI(Shadow AI)」リスクを検知できます。主要な各種AIプラットフォームに対応しており、従業員にはマスクなしの原文を表示しつつ、外部AIモデルにはマスキング済みのトークンのみを処理させることで、生産性とデータプライバシーのバランスを維持します。また、金融、医療、政府機関、半導体、ハイテクなど要求水準の高い業界向けに、各社固有の機密データで学習させた専用DLP(Data Loss Prevention)モデルを適用し、製造プロセス、配合レシピ、契約書などの機微な情報を高精度に識別します。意思決定および監査ワークフローをGDPRや個人情報保護法(PDPA)などの法規制に準拠させ、コンプライアンス・リスク監査レポートを自動生成することで、企業の確実なAIガバナンス推進を支援します。
AIガバナンスに対する強い需要にダイレクトに応えることで、CHT Securityは「AI Archway」およびAIセキュリティ関連ソリューションが、今後の同社の事業運営に持続的な成長モメンタムをもたらすものと期待しています。